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日本人の喫煙率はどれくらい?

2020年06月03日

過去の映画やドラマを見ると、男性の出演者が煙草を吸うシーンを多く目にします。
日本では西暦2000年以前に喫煙習慣がある男性の割合は50%を越えていて、職場や駅などでも普通に煙草を吸う人の姿を見かけるほどでした。
ところが2000年以降は喫煙習慣がある人の割合が急激に減少しています。

日本たばこ産業(JT)が発表した最新(2017年)の日本人の喫煙率のデータによると、男性が28.2%で女性は9.0%でした。
全体の平均は約19%なので、現在は日本人の成人では5人中4人が非喫煙者ということになります。
このことから現在は、たばこを吸う人は少数派であることが分かります。
厚生労働省でも年ごとに喫煙者の割合を公表していますが、JTの調査結果とほぼ同じ数値です。

過去の日本人の喫煙率の推移を見ると男性の場合は1965年時点で82.3%で、5人中4人以上が喫煙者でした。
昭和40年では男女全体で約5割の人が煙草を吸っていたことになります。
その後に男性の喫煙率は減少を続け、2000年(平成12年)の時点では53.3%で約半分になりました。
約半世紀をかけて、煙草を吸う男性の割合は1/4に減少したことになります。

これに対して女性の喫煙率はピーク時の1965年(昭和40年)の15.7%から緩やかに下降しています。
煙草を吸う女性の割合も1965年比較すると減ってはいるものの、男性ほど急激に減少した訳ではありません。

21世紀に入ってから現在に至るまでの間にも喫煙率が減少し続けています。
2010年以降の喫煙率の推移を見ると男女平均で1年で約1%弱の割合で減少していることから、現在も減少傾向が続いていることが分かります。

日本でも他の国と同じようにたばこ税が段階的に引き上げられ、喫煙率の減少に寄与しています。
2000年には煙草1本あたり約7円の税金(消費税を除く従量税)が徴収されていましたが、今は12円を超えています。
たばこ税の上昇と共に男女ともに喫煙率が減少し続けました。
それでも世界的に見れば他の多くの国では煙草に課せられる税金が日本よりも高く、約20の国や地域では煙草1箱あたりの値段が千円を超えています(日本では1箱あたり230~460円)。

過去に比べて現在は禁煙の場所が増えました

2000年以降に世界的に禁煙ブームが起こり、過去と比べると多くの場所が禁煙に指定されるようになりました。
かつては病院の待合室や飛行機内でも普通に煙草を吸うことができましたが、今はこれらの場所は全面的に禁煙に指定されています。
20年くらい前まではバス・鉄道の車内でも煙草が吸えたものですが、今は交通機関で煙草が吸える場所は非常に少なくなっています。

1976年に初めて新幹線のこだま号で1両(16号車)だけ禁煙車が設けられましたが、それまでは新幹線の全車両が座席で煙草を吸うことができました。
これに対して今は新幹線の座席で喫煙ができる車両が設けられているのは、700系車両で運用される東海道・山陽新幹線に限られます。
JRの在来線は一部の寝台列車を除いて全面的に禁煙です。

近年は医療機関・飲食店・公共の交通機関などに加えて、市街地の路上でも禁煙に指定される場所が増えてきました。
自治体が独自に禁煙の条例を設けるようになり、繁華街や駅前などの指定されたエリア内で路上喫煙やポイ捨てをすると千円~2千円程度の罰金が科されるケースが増えています。

日本国内だけを見ると禁煙場所が増えてはいますが、他の先進国と比較すると公共スペースで喫煙ができる場所は多いです。
このため日本は禁煙後進国と呼ばれることがあります。

禁煙ブームと共に、世界的に喫煙マナーが厳しくなってきました。
最近は日本国内でも禁煙に指定される場所が増えていて、マナー違反を見かけることが少なくなっています。
日本の受動喫煙の対策は世界的に遅れていると批判される一方で、海外と比べて日本は喫煙マナーが良いと評価されています。
日本では携帯灰皿を利用する人が多く、街中でタバコのポイ捨てをする人をほとんど見かけないことに驚く外国人は少なくありません。